【旅の記録】ウラジオストク散策と映画館:ロシア【5】

ロシア

11年務めていた会社をやめて35歳から始めた旅の記録

2017年5月出発した旅のことを、記憶と記録を頼りにつづってみようと始めました。
書き方などはだんだん良くなるはず(笑)なので、見守っていただけると嬉しいです。
※途中、記憶違いや文章の構成的にフィクションが入るかもしれません。ご容赦ください。

巡った順序 → 日本 → (韓国) → ロシア → フィンランド → スウェーデン → デンマーク → ノルウェー → エストニア → ラトビア → リトアニア → ベラルーシ → ウクライナ → ポーランド → ドイツ → チェコ → オーストリア → スロバキア → ハンガリー → ルーマニア → モルドバ → (沿ドニエストル共和国) → モルドバ → 続く…

初めての方はコチラから → 11年務めていた会社をやめて35歳から始めた旅の記録と記憶

こんにちは、mickです。

この最初の国であるロシアのウラジオストクを散策した日のこと。

知らない異国の地で、よくまあ夜遅くまで歩いたと思う。
気をつけてはいたけれど、危険な空気は全然なかった。
基本的な移動手段は、徒歩。なのでめっちゃ歩く。10キロくらい。

節約モードは始まっていて、食事はお菓子や軽食が中心。
夜には、念願の海外の映画館で映画を見る小さな夢を叶えた。

お金もおろせてSIMカードもゲットできて、やることはやったぜ。
翌日は、いよいよシベリア鉄道に乗る。

日付:2017年5月23日(火)ロシアのウラジオストク

日付:2017年5月23日(火)
地域:ロシアのウラジオストク
天候:曇り

ロシアでもスロースターター

昨夜寝るのが遅かったので、朝はゆっくりしてた。室内で干していた洗濯物をまとめたあと、昨日買ったチョコレートをかじって街の散策にでた。こうして動き出したころには12時になってた。

スロースタート。天気はあまりよくない
スロースタート。天気はあまりよくない
ホテルは高台にあり、駅の方へは下っていく
ホテルは高台にあり、駅の方へは下っていく

ミッションその1:現金入手

今日は銀行でお金を下ろすことに成功。30000ルーブル(当時約60000円相当)をおろしておく。はっきり言って大金。なんだけれど、次に滞在する大都市はロシアの首都モスクワ。そこまでたどり着ける現金が必要だと思った。

日本風の雑貨を扱うお店っぽい
日本風の雑貨を扱うお店っぽい

ミッションその2:現地SIMカード入手

この旅で、数少ない決めていたことのひとつ。現地のSIMカードを買う、を実行。事前に調べておいたMTC(ロシア語発音:エムティーエス)というところでプリペイドSIMカードを買いにいく。このお店は、ウラジオストク駅のちょうどとなりにった。コーポレートカラーなんだろう、赤い制服を着た女性が対応してくれる。

「ズドラーストヴィーチェ. ヤー パクパーユ プレドルパーチェヌユ シム カルタ(こんにちは。プリペイドSIMカードを買いたいです。)」

事前に準備していたロシア語で話しかけたはいいが、当然相手からの回答はロシア語。料金プラン表をみせて説明してくれるから、推測はしてみる。

店員がロシア語が僕が得意でないことに察したのか、少し英語が話せる別の女性店員がうらからでてきてくれた。いくつかプランがあった中で選んだのは、「有効期限4週間。1週間あたり7GB利用可能」で1000ルーブル(当時で約2000円)のにした。いま思えばもう少し通信量が少なくて安いプランでよかったと思う。まあ、勉強代でしょう。

広大なロシアの国で、最終都市になるだろうサンクトペテルブルクまでつかえることも確認したし。購入は、現金。手続きにはパスポートが必要だった。予めアクティベートしてくれていたので、持ってきたスマホに差し込んでPINコードを打ち込むだけですぐに使えるようになった。便利。

ロシアの通信会社の一つ MTC
ロシアの通信会社の一つ MTC
LTE対応のロシアのSIMカードMTC
LTE 対応のロシアのSIMカード MTC

アジア人が嫌いなひと

お腹が空いてきた。無事に現地のSIMカードが買えてホッとしたからかも。次にシベリア鉄道に乗るときに訪れるウラジオストク駅の駅前にホットドッグやハンバーガーの売店を見つけた。すでに節約モードになっていたので、一番安いホットドック60ルーブル(当時約120円)。

若い男性の店員は、2週間前に日本に住むおじさんに会いに行ったばかりらしい。富山にいるとか。日本が大好きという。そんな話を彼としていたら、別の若いロシアの男性が見せに来た。自分を無視するような感じ。店員のイアン?いわく。

「ああ、こいつはアジア人が嫌いなんだよ。」

本当にアジア人を嫌う人がいることを体験した。

ウラジオストク駅
ウラジオストク駅
昨日のフェリーターミナルとの連絡通路がある
昨日のフェリーターミナルとの連絡通路がある
明日はここからシベリア鉄道に乗る
明日はここからシベリア鉄道に乗る
右の黒い箱みたいなのが、食べたお店
右の黒い箱みたいなのが、食べたお店
60ルーブルのホットドッグ。ポテトが入っているのが海外っぽい
60ルーブルのホットドッグ。ポテトが入っているのが海外っぽい

ウラジオストクの駅から中心地の広場へ

ウラジオストク駅の前の通りには、何件かのアートギャラリーが並んでいる。なんとなくその一つに入ってみた。入ってみたけれどコンテンポラリー、つまり現代アートなこと以外はよくわからなかった。

趣味で図書館を探してみたけれど、みつけられず。この先は、州政府庁舎、中央広場に出る。たまたま見つけた予防接種センターで、黄熱病の摂取でも挑戦してみようかと思ったけれど、扉は固くしまっていた。正直、少しほっとした。そうしているうちにニコライ2世の凱旋門にまで至った。

ウラジオストク散策
ウラジオストク散策
政治関係の建物
政治関係の建物
中央広場まできた
中央広場まできた

ウラジオストク観光

地球の歩き方にものっている潜水艦C56博物館に立ち寄る。説明が全部ロシア語で、さすがによくわかんない。出口では、もうれつにお土産を進められた。お断りしましたよ。

アンドレイ教会では、ロシア正教会のもと、祈りの空気を感じた。祈る、信じることは世界共通だと感じる場所だった。とても小さな教会だった。写真を取ることははばかれてしなかった。

「ロシア柔道の祖」ワシリー・オシェプコフと嘉納治五郎の像のあたりまで歩いた。そこからさらに頑張って、鷹の巣展望台まで歩く。

潜水艦C56の内部
潜水艦C56の内部
ニコライ2世凱旋門
ニコライ2世凱旋門
「ロシア柔道の祖」ワシリー・オシェプコフと嘉納治五郎の像
「ロシア柔道の祖」ワシリー・オシェプコフと嘉納治五郎の像
ロシア語と英語、そして日本語の解説付き
ロシア語と英語、そして日本語の解説付き
上へ上へ歩いていく
上へ上へ歩いていく
すっきりしない天気
すっきりしない天気
鷹の巣展望台は、地球の歩き方にも載る定番スポット
鷹の巣展望台は、地球の歩き方にも載る定番スポット

ウラジオストクの治安

ウラジオストクの中心地あたりは、治安の良さを感じる。実際に、1人で歩く小学生低学年くらいほロシアの小さな女の子が1人とことこ歩くのを見た。小さいロシアの女の子は、天使に見える。女性も多くで歩いているし。海外は治安が悪いというけれど、それも極端な話だと思っていたことが確認できた。なぜか歩いていると、(たぶん)道をきかれることがあった。

「ニ パニャートナ(わかりません)」

の一言で終わる。これで終わってしまうのも寂しさを感じる。

どうしてこうなった
どうしてこうなった
ペットショップ(たぶん)
ペットショップ(たぶん)
おもちゃや文房具が売ってそう
おもちゃや文房具が売ってそう

どの国でもお金持ちは高いところに行きたがるのか

ウラジオストクの高台の方にある家々は、高級街だと思った。
日本車が多く停まっているし、レクサスさえあった。

鷹の巣展望台から中心地へ戻る。永遠の火、クラースヌィ・ヴィムペル軍艦の前を通って、アドミラーラ・フォーキナー通りへ。このあたりには、売店や両替所、有料公衆トイレが目に入った。さらに、アニメやコスプレの店もあって面白い。ちょっと入ってみたけれど、店のおばさんが話をふってくれても、ロシア語で続けられるわけもなく撤退。

高台に近い方は、高級車が目立つ
高台に近い方は、高級車が目立つ
道端に咲いていた花
道端に咲いていた花
ロシアの痛車を発見
ロシアの痛車を発見
噴水通り
噴水通り
日本のオタク文化は、ウラジオストクにもあった
日本のオタク文化は、ウラジオストクにもあった
噴水通りを進むと海に出る。ここは近くの公園
噴水通りを進むと海に出る。ここは近くの公園
夏には人で賑わいそうなビーチ
夏には人で賑わいそうなビーチ
たくさん歩いた
たくさん歩いた

ロシアのファミレスとライダーとの再会

またお腹が空き始めたから、お店を探す。ここで偶然、ライダーの1人Eぞさんと再会した。一緒に食べることにして、お店探し。ファミレスみたいなところを発見。一度はやめようかと思ったけれど、車でユーラシア大陸を抜ける船で合ったNさきさんご夫婦が前夜食べたところ、というのがわかって間違いない、と決めた。
このお店をみつけるまえ、Eぞさんに茶化されたっけ。

「そのあたりに歩いている美人のロシア人に声かけて、ボルシチのお店をききな」

これから1人でやっていくのに、できなかったけど。

なんだかんだで、同じホテルに滞在しているライダーの人たちもやってきた。みんな、現地のSIMカードを買っていて連絡がとれるから。彼らは、税関通過のエージェントに頼んだみたいだ。Fるさんがぽろっとそのうちの1人がほめてくれた。

「この店をみつけたとか、大したもんだ」

決め手が、船で出会ったご夫婦のことがあるとはいえ、こういってもらうのは素直に嬉しいよね。

また、Eぞさんのイタリアのライダー仲間から、イルクーツクにはいくべき、と聞いたという情報をもらい、Fるさんもイタリア人がいうなら間違いない、とイルクーツク行きを決めたみたい。テーブルでの会話は、Kばさんがタイプの韓国人女性の話や、Eぞさんがタイプだった税関エージェントのロシア人女性の話でもりあがる。

Fるさんはさらにイルクーツクの売春宿の話で性病に気をつけるようにというアドバイス。コンドウさんは、トイレで売っているというKばさん情報。旅慣れた人たちの話が面白い。ここで現地ロシアの電話番号を交換し合って、みなさんに別れを告げた。明日、各々出発の日だった。

白身魚のフライとレンズ豆、そしてボルシチ
白身魚のフライとレンズ豆、そしてボルシチ
本場のボルシチ。美味しい
本場のボルシチ。美味しい
みんなで現地ロシアの電話番号を交換
みんなで現地ロシアの電話番号を交換

小さな夢を叶える

さて、自分は昨日決めた予定の映画を見に行くことに。日本ではまだ未公開の最新作「パイレーツオブカリビアン 最後の海賊」。ロシア語字幕で英語音声かと期待したら、全部ロシア語吹き替えだった。座席指定になっていて、店員とやりとりして適当に席をとったらプレミアムシート(プラス50ルーブル)。ほとんど客がいないのにいい席とってしまった。それでも3D映画で500ルーブル(当時で約1000円)だから日本より全然安い。SIMカードを買うときもそうだったけれど、ある程度わかるように説明してくれたのが嬉しかった。

映画自体は、まあ雰囲気で楽しめた。だって、パイレーツ・オブ・カリビアンだもの。ロシアの映画館の雰囲気。映画の最中、笑うところはしっかり笑うので、日本とは空気が違う。それに、全席リクライニングになっている。最高じゃないか。エンロールが始まると会場は明るくなって、9割の人は出ていった。そして、ラストのおまけのシーンで再び暗くなった。

映画の終わりは23:30ごろ。時間も遅いし、辺りが暗いのは当たり前。さすがにちょっと怖かった。何もなかったけれどね。

ついに海外の映画館で映画をみるぞ
ついに海外の映画館で映画をみるぞ
ロシア語吹き替えだけれど、パイレーツ・オブ・カリビアンなら雰囲気でも楽しめた
ロシア語吹き替えだけれど、パイレーツ・オブ・カリビアンなら雰囲気でも楽しめた

今夜も眠れない

ホテルで昼間聞いたイルクーツク行きのプランを練る。いまのところ、イルクーツクからモスクワへの電車は、3等車がない。ある列車は、早朝着の4泊。困った。そしてきめられないまま値落ちするのだった。

補足

ウラジオストクの印象

街はきれい。
車はたくさん走っている。野良犬もときどきいる。

街の雰囲気は悪くない。女性や子どもも1人で歩いているのは見かける。
ただ、空気はあまりよくなかった。排気ガス臭い。
たぶん、ディーゼル車が多く走っているからだと思う。

現金の入手方法

基本的に現金は、ATMからクレジットカードのキャッシングによって現地通貨を入手する。ロシアでも VISA や Mastercard でのキャッシングはOK。

ATMの操作もだいたい英語が使えるのであまり困らなかった。
気をつけるべきは、手数料。これは、ATMを設置している銀行ごとに違う。
事前にネットで下調べをしたあと、ATMの操作で確認することが大事だった。

現地SIMカード

日本ではなくなってしまったが、海外ではまだまだプリペイドSIMカードが買える。これは、海外からきた旅行者にはすごく助かる。

今回、選んだ通信会社 MTC(ロシア語発音:エムティーエス)は、ロシアで最大手の通信会社。日本で言えば、docomo にあたる。コーポレートカラーも赤だし(適当)。

もうひとつ、海外のSIMカードのプランで面白いのが「1日○GB使える」とか「1週間○GB使える」という料金体系。これから、日本の通信会社が提供していないプランに色々と出会うことになる。

永遠の炎

ロシアのある程度大きな都市には、かならずあるというのがこの「永遠の炎」。
これは、戦争で亡くなった人たちのための鎮魂の炎。
絶やすことなく輝き続けるこの炎のまわりには、いまでの花束が供えられている。

旅日記を応援してもいい方へ

最後まで読んでくれてありがとうございます。嬉しいです。
このブログは、広告料で維持しています。

普段のオンラインでの買い物を、下のリンクをクリックしてから買っていただくだけでOK。
私のモチベ維持にもつながるので、可能な範囲でよろしくお願いします。

コメント