11年務めていた会社をやめて35歳から始めた旅の記録
2017年5月出発した旅のことを、記憶と記録を頼りにつづってみようと始めました。
書き方などはだんだん良くなるはず(笑)なので、見守っていただけると嬉しいです。
※途中、記憶違いや文章の構成的にフィクションが入るかもしれません。ご容赦ください。
巡った順序 → 日本 → (韓国) → ロシア → フィンランド → スウェーデン → デンマーク → ノルウェー → エストニア → ラトビア → リトアニア → ベラルーシ → ウクライナ → ポーランド → ドイツ → チェコ → オーストリア → スロバキア → ハンガリー → ルーマニア → モルドバ → (沿ドニエストル共和国) → モルドバ → 続く…
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【この日の内容は、記録が長かったので2回に分けています(前半)】
こんにちは、mickです。
体調も回復したので、モルドバ観光に戻る。
キシナウにくると、観光の目的地、として2つ候補があがる。
ひとつは、沿ドニエストル共和国。そしてもうひとつが、岩窟修道院。
今回は、岩窟修道院へいく。
ここにいくためのバスは、1日に2、3本しかなく、しかも時間を間違えると返ってこれない。自分は、変に余裕ぶったせいで、バスに乗り遅れるというハプニングが発生。
すごいことがおきて、無事に岩窟修道院へいけた話。
日付:2017年9月28日(木)バスのおじさんに救われる
日付:2017年9月28日(木)
地域:キシナウ
天候:晴れ
にぎやかなホステル
サーシャとマウイのいびき合戦があり、ハラハラ・ドキドキの夜。このホステルは、快適だけど、タイミングとして必ず誰かがいびきを掻いていた。ケースが干渉して、iPod にイヤホンをさせない。今、本気でBluetoothのイヤホンを検討していた。そんなシャーシャは、仕事道具もって出ていった。チェックアウトしたのかな。
体調回復に努めるのもあって決めた延泊。少しでも安くしてもらおうと、ボスに直接延泊を頼んだ。そして、少しディスカウント。150レイ(当時、約900円)。スタッフの子からは、無事にお金5ユーロが同じ紙幣で返ってきた。
バスに乗り遅れる
フランス人のヴィンセントが、岩窟修道院のブトゥチェニにいったというので、行き方など話を聞いた。それをきいたボスからのアドバイス。
「岩窟修道院にいくなら、10:20のバスだから急いでいけ!」
9:45頃のこのときは、まだ余裕をこいていた。バスに出ている中央バスターミナルへ歩みを進める。歩いてもギリギリ間に合う。バスチケットもティラスポリにいったときと同じ。勝手にそう思っていた。
道に迷うことはなかったが、とにかく急ぎ足で行った。時計を見て、中央バスターミナルに着いたのが、10:15。何もなければいける、まだそう思っている。
バスのチケット窓口にいくと、時間ないのにおっさんが割り込んできたり、おばさんを先に行かせたりという。これだけならまだよかった。
「いや、ここじゃないわ」
そういって、後ろの建物のほうがなんとか、という。その建物までいくと、さらに違う。
で、市場側の道路でなんとなく、話しかけたおじさん。時間はすでに、10:20。
「ブトゥチェニに行きたいんです」
「車はあっちだが、もう出てしまっているよ」
と、時計を指していう。
「とにかく行ってみるよ」
「だが、もう出てるんだ」
制止するおじさん。しつこい自分が行くと、おじさんもついてきて、どうやらブトゥチェニ行きのバスをみてくれた。
「ほら、もう出発しているだろ。次のでいきな」
困った。朝のバスでいかないと、今日戻ってこれない。それで、本当に困った感じで、おじさんに「Orheiul Vechi」と伝えた。
おじさんのファインプレイ
いろいろ察してくれたおじさんは、電話を始めた。おそらく、ブトゥチェニ行きのバスに電話していると思う。やはりもう出発していることを確認。で、近くのOrhei行きのバスが、10:25くらいに出るよう。
「まずはこのバスに乗るんだ。そして途中で、ブトゥチェニ行きのバスが待ってくれているから、乗り換えるんだ。」
的なことをいって、そのバスに自分を乗せた。このとき、おじさんの話した言葉は現地の言葉。もちろん自分は、知らない言葉。正直、確信はなかったがそう言っていると感じた、という表現が正しい。
これを信じて向かう。ただ、おじさんにお礼を伝えていたかったことが引っかかっていた。乗り継ぎということもあって、寝るわけにもいかず、ただバスの合流を祈った。走ること10から15分。幹線道路の途中、停車している今乗っているのに似た車が停車していた。
すると乗っている車も停車してドライバー。
「うしろ(の車)だ」
自分の解釈はあたっていた。それで走って、車を乗り換えた。車は満席。すでに立って乗っているお客がいた。自分は、片膝をたてて座る。足が痛いが、ここまでやってくれた人のことを考えたら平気だった。
途中で、人が降りるたびにドアマンをやる位置に。ただ、最前列なので景色はいい。1時間もかからないで、まず、トレブチェというもうひとつ石窟寺院というもうひとつの近い村に着いた。ここでしばらく停車。そして、ブトゥチェニの入り口にある、Orheiul Vechiの入り口に。
岩窟修道院に到着
ここで車を降りる。まず、ここの渓谷の美しさに心を奪われた。ちょうど谷の位置にいまはいる。そこには村と畑、川、あたりを見渡すと、岩窟。天気もよく、その広大さから雲の影が大地に映る。
まずこの自然に感動している。これだけでもきてよかった。そう言える。すぐに寺院にはいかず、しばらくこの景色を楽しみたかった。いよいよ、寺院に向けて歩く。岩窟なので、岩窟の部分を登る。登る、とはいっても、壁の上部。坂を登るだけだ。
入り口には、木彫りのお土産を売っている。十字架とかだ。天気もいいし、坂もきつくない。自然も気持ちがいい。朝食で作った簡単なサンドイッチをぱくついから進んでいく。途中に、もう1人。お土産を売っているおばさんがいた。
ここは、磁器やマグネット、ネックレスとか。手作りと仕入れのものが混ざっている。お墓の前の辺り。左手には、畑。右手には家々。事前に調べて知っていた、崖っぷちの十字架が見えてきた。めちゃフォトジェニックなやつで、撮りがいがある。
鎖に繋がれた羊が草を食べている。1頭ではない。4頭はみた。山羊かな。
まさに洞窟の中にある修道院
岩窟修道院は、奥に見える教会が入り口なのではなくて、手前の建物が入り口。そこには、男女が扉を開けてくれた人が。出身地がわからないから、思わずロシア語でお礼をつたえると、女性の人がクスッと笑った。
女性は、アジア系だ。2人は、先に行く。扉を閉めると、下までの階段は見えなくなる。すぐにスマホのライトに頼る。これは、いいことなのか、ふと思った。疑った、という表現がいいだろうか。
ひんやりした岩窟の中、最も下まで降りていくと外からの光と、ろうそくの火が洞窟の中を照らす。つい、声のトーンを抑えたくなる。1人の僧が本を置いた台の前で、祈りを捧げていた。
祭壇の目の前には、柵があって入ることができない。いくつかのイコンが飾ってある。外側の扉は開いていて、そこをくぐると岩壁のつきでた部分に出る。絶景、強い風、柵なしの怖さ。
眼下に広がる畑、みえる牛、岩壁に沿う川、雲の影。いい。さっきの男女が写真を撮っていた。
「写真を撮って欲しいのだけれど」
ということで応じた。1度目は、男性の笑顔が足りないと、女性に2度目のリクエストをされた。自分も女の人に、撮ってもらった。2人は、ルーマニアを回っているカナダ人カップル。日本にも行ったことがあると言っていた。自分はよくライダーによく会う気がした。
自分の認知がそうさせているだけかもしれない。お礼を言い合って中に戻る。さらに地下への階段が、僧の隣を通るのがドキドキする。天井の低い穴、というには広い所があって、探検気分。
一番おくには、小さな祭壇があった。どれだけの人がここまでみただろう。自分はろうそくが燃えるニオイで嗅ぎ当てた。といっていいだろう。
一度外にでて、もう少し奥まで散策しに行く。教会は空いていて、自由に入れる。誰も居ないが、一応撮影禁止。お土産屋もあった。ここを抜けていくと、maps.meの示すモニュメントに向かうところで、2匹の子犬に吠えられる。
「なにもないぞ」
そういっても、モニュメントまでは、ついてこない。なんのモニュメントかはわからないで、そこから引き返す。また2匹の子犬。兄弟だろうか。1匹はよく吠えて、もう1匹は様子をみるタイプ。このアプローチの違いが面白い。
2匹はお腹をみせてくれる。シギショアラで出会った犬のように、愛してポーズ。しばらく撮っていると、4人組のロシア語を話す人達がきて、そのうちの1人が子犬にアプローチし始めた。
補足
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