こんにちは、mickです。
プログラマ系SEとしてIT企業に11年勤務。
WordPressを使っているとタグ機能があることに気づきます。
ここではタグについてのありそうな疑問について答えています。
- メリットとデメリットを含めたちょっとしたタグの解説
- タグとカテゴリーの違い
- タグの決め方
タグとは目印のこと
コンピュータは、タグという目印を頼りに何らかの処理ができるようになります。
専門用語では「マークアップ」という
例えば、本の検索システムで、書籍に「室町時代」という目印をつけておけば、「室町時代」が登場する本を探すときに検索がやりやすくなります。
Instagramなら「#花」というタグ、目印をたどることで花の画像を素早く見ることができると思います。
コンピュータは文字の意味までわからない
人は文字を見るとある程度意味を理解しますが、コンピュータは文字の意味を知りません。
そこでコンピュータが意味を解釈して、処理ができるようタグとしてあらかじめ目印をつけて文字に意味を持たせておきます。
そして、ユーザーの意図する処理をコンピュータに促します。
タグとカテゴリーの違い
WordPressではタグに似た機能にカテゴリーがあります。
タグには、カテゴリーにない次の特徴があります。
- 階層構造(親子関係)をもたない
- タグ間に関連性はなく独立してる
- カテゴリーよりも多く設定できる
WordPressのタグは、これらの特徴からタグを頼りに関連記事を表示することが可能になります。
ふたつをイメージで例えるならーー
- カテゴリーは、木のイメージ
- タグは、点と点のイメージ
違いを本の検索で例えてみる
カテゴリーを使って、「推理小説」を探すと次のイメージになります。
書籍>日本>小説>推理小説
タグを使って、「室町時代」を扱った本を探すと次のイメージになります。これはジャンルを超えて横断的に探すことになります。
室町時代を扱ったすべての本
今ではタグはよく「#」をつけるやり方で、TwitterやInstagram、noteなどで使われています。
カテゴリーで使っている名前をタグには使わない
カテゴリーにするかタグにするかが決まっていないときは、ブログサイトのテーマや記事で何を書きたいかが決まっていない場合でしょう。
そういうときは、一度ノートにこれまでの記事や作ったカテゴリー、タグを書き出して整理するのがいいと思います。
タグのメリットデメリット
タグのメリット4つ
タグのメリットは3つあると思います。
- ブログサイトのテーマを確認できる
- 内部リンクができる
- SEO対策に使える
タグをみることで、ブログサイトのテーマを確認できます。
つまり、何についてのブログサイトか方針や傾向がわかりやすくなります。
パソコン関係のブログサイトに、美容関係のタグがあったらその記事を見直すきっかけになるわけです。
タグが関連記事に付くので、結果的にそこから他の内部記事にリンクができることになります。
内部リンクができれば、SEO対策に使えます。またユーザーがタグを使ってブログサイトを見ていくので滞在時間が増えます。
タグのデメリット2つ
タグのデメリットは2つあると思います。
- ブログサイトのテーマが分散化しやすい
- タグが増えすぎるとSEO対策にならない
タグが多くなるということは、ブログサイトのテーマが不明瞭になっていると見ることができます。そしてそれぞれのタグの重要性が下がっていきます。
タグとはいわばそのブログサイトのキーワードともいえます。
キーワードの重要度が下がるとSEO対策で不利になっていきます。
タグが増えると、ブログサイトのテーマがあいまいになると判断されるケースがあるようです。そうなるとブログサイトの信頼性が下がり、検索順位に影響がでてくることが考えられます。
タグの決め方
タグには次のような決め方があると思います。
- まずはタグをつけるか否かを決める
- 記事のタイトルから名詞を抜き出す
- 記事の中で頻発する名詞を抜き出す
まずはタグをつけるか否かを決める
まずはその記事にそもそもタグをつけるかどうかを考えます。
記事の文章量が少なかったり、カテゴリーで表現できるならタグはつけないでいいと思います。
記事のタイトルから名詞を抜き出す
次に記事のタイトルから名詞を抜き出す方法です。
この記事のタイトル「WordPressのタグの考え方と決め方【プチ解説】」ならWordPressとタグ、解説が候補になりそうです。
記事の中で頻発する名詞を抜き出す
最後は、記事の中でよくでてくる名詞から抜き出す方法です。
この記事なら、WordPress、タグ、カテゴリーが出てくる回数が多いので候補になります。
参考:タグは少ない方がブログサイトが見やすい
タグが少ないということは、そのブログサイトのテーマや記事の書きたいことがわかりやすいことを意味しています。
タグをまとめて扱うタグクラウド機能を使うときは、タグが多くなりすぎないことを推奨しています。
多すぎるとスパム判定されてしまうとか。
まとめ。タグは後から作り直してもいい
ブログを始めたばかりだったり、とりあえず始めたりしたならタグを決めるのは簡単にはいかないこともあると思います。
なので、タグを決めるのに時間をかけてしまうくらいなら、後から書き換えるつもりでやるのをオススメします。
プログラミングではこれを「リファクタリング」と呼びます。
30記事を目安にタグの見直し
1日1記事として1ヵ月分にあたる30記事を目安にタグを見直してみることをお勧めします。タグをブログサイトの軌道修正に利用してしまいましょう。
これは記事が増えてまとめてやってしまうと調整が難しくなるからです。
100を超えたりすると調整の結果、書き換えが起こると数の多さから作業が難しく、というかやらなくなってしまいそうです。
以上、みなさまの助けなれば幸いです。
初稿 2020/07/25