こんにちは、mickです。
iPadやiPad ProなどiOSでマウスを使うといつもと勝手が違うことに気がつきます。
マウスのホイールと画面のスクロールの動きが逆
最近はタブレットやスマホを使う人が多くなって、画面を指で直接操作することが多いと思います。
実はこの指の動き、人間の直感に合わせて画面が動く仕様がマウスのホイールの動きと一致しないんです。
これはナチュラルスクロールという設定を変更することで解決します。
ここではこのナチュラルスクロールの設定方法を紹介します。
iOSは指のタッチ操作前提の動き
スクロール時に指の動きに合わせてコンテンツを動かすiOS
iPadやiPad ProなどiOSの設定は、タッチ操作前提の動きになるようにできています。
これは指の動きと画面のスクロールする動きが逆になることを示しています。
- 指で上になぞると画面は下にスクロール
- 指で下になぞると画面は上にスクロール
この設定の名前は「ナチュラルスクロール」といいます。
人間の直感を考えたユーザーインターフェースなんですね。
画面の下のものを見ようと思ったら、下のものを上にひっぱるイメージ、操作をすると思います。
逆に画面の上のものを見ようと思ったら、上のものを下にひっぱるイメージ、操作をすると思います。
これではマウスのホイールの動きと一致しません。
マウスのホイールの動きと画面のスクロールが逆に
これをマウスの操作に当てはめてみると次のようになります。
マウスのホイールの動きと画面のスクロールが逆になるんです。
- マウスのホイールを上に動かすと画面は下にスクロール
- マウスのホイールを下に動かすと画面は上にスクロール
多くのユーザーが求める動きというのは次のようなことだと思います。
マウスのホイールの動きと画面のスクロールの動きが一致して欲しい
マウスのホイールを使って人間の直感を表現すると、ホイールの動きと画面の動きは一致する動きになるはずです。
- マウスのホイールを上に動かすと画面は上にスクロール
- マウスのホイールを下に動かしと画面は下にスクロール
多くの場合は、Windowsを使う人がiPadやiPad ProなどiOSの製品を使うときに直面する出来事だと思います。
このマウスのホイールの動きをWindowsで使っていたときのように、マウスのホイールの動きと画面の動きを一緒にするには、「ナチュラルスクロール」をオフにします。
ナチュラルスクロールをオフにする
iPadやiPad ProなどiOSのナチュラルスクロールの設定は「設定」から行います。
設定＞一般＞トラックパッドとマウス
ここにある「ナチュラルスクロール」をオフにすればOKです。
これで、マウスのホイールの動きに合わせて、画面のスクロールができるようになります。
もし設定画面が出てこないときは、マウスやトラックパッドをiPadなどに接続してみてください。
Bluetooth 対応のマウスやトラックパッドを iPad に接続するには、iPadOS 13.4以降を搭載した iPad が必要です。
⇒ iPad で Bluetooth 対応のマウスやトラックパッドを使う（Apple公式）
まとめ。MacOS にも同じ設定がある（ Lion 以降）
実はこのナチュラルスクロールの設定は、MacbookAir などパソコンの MacOS にもあります。
iOS との大きな違いは、 iOS はトラックパッドとマウスの設定が同じなのに対して、MacOS ではトラックパッドとマウス、それぞれに設定ができる点だと思います。
OS のバージョンは、Lion 以降。この OS は、2011年7月リリースです。
今の MacOS はほぼこの設定があることがわかります。
MacOS のマウスのナチュラルスクロールは、次の場所で設定することができます。
システム環境設定＞マウス
ここで「スクロールの方向：ナチュラル」をオフにすればOKです。
このとき、マウスが MacOS に接続している状態でないと設定を変更することができません。
このように、MacOS と iOS で同じような設計になっているのは迷わなくていいですね。
さすがアップル。
ちなみに、Android のタブレットではわざわざ設定を変更する必要がないようにできています。
つまり、iOS でいうナチュラルスクロールの設定がオフになっている状態で使うことができるようになっています。
こんなiOS と Android の違い、面白いと思います。
以上、みなさまの助けなれば幸いです。
初稿 2020/08/11
