【旅の記録】落とした財布が返ってきた回:ロシア【25】

ロシア

11年務めていた会社をやめて35歳から始めた旅の記録

2017年5月出発した旅のことを、記憶と記録を頼りにつづってみようと始めました。
書き方などはだんだん良くなるはず(笑)なので、見守っていただけると嬉しいです。
※途中、記憶違いや文章の構成的にフィクションが入るかもしれません。ご容赦ください。

巡った順序 → 日本 → (韓国) → ロシア → フィンランド → スウェーデン → デンマーク → ノルウェー → エストニア → ラトビア → リトアニア → ベラルーシ → ウクライナ → ポーランド → ドイツ → チェコ → オーストリア → スロバキア → ハンガリー → ルーマニア → モルドバ → (沿ドニエストル共和国) → モルドバ → 続く…

初めての方はコチラから → 11年務めていた会社をやめて35歳から始めた旅の記録と記憶

こんにちは、mickです。

ゆっくりしようと思った日。

ところが事件が起きてそれどころではなくなった。
いざというときのためやATMが使えない国のために持っていた現金。
これを分散して持っていたわけ。

この1つ、セカンドバッグに入れている黒いポーチがなくなった。
ドルやユーロを合わせて5万円強入っていたので、かなり焦った。

たくさんの人に助けられて、無事に戻ってきた。

奇跡みたいなことが起きた日。

日付:2017年6月12日(月)格式高いマリインスキー劇場

日付:2017年6月12日(月)
地域:サンクトペテルブルク
天候:曇り時々雨

たまった日記とルート決め

この日は、次の目的地を決める日、そしてたまった日記を書くことにした。

2日半分を書くのに3時間くらいかかっている。
書きすぎかなぁ。

ノート1冊ではとても足りないな。
それでも振り返りには大事なことを書いている。

そんな中、時々「ノート」でよかったのかな、と考えてしまう。

「なくしたらどうしよう」ってね。

そうなっても後悔しない努力をする方が前向きだと思う。
そんなことを考えながら日記を一段落させて部屋に戻る。

朝食はいつものシリアル
朝食はいつものシリアル

現金をいれたポーチがない

ふと荷物を確認すると、分散させて持っている現金の中で、もっともお金を入れていた黒のポーチが無いことに気がつく。

「あ、やっちゃった」

昨日は、かなり疲れて帰って18:00過ぎにはベッドに入って、そのまま朝を迎えた。
その時、たまたまカバンには鍵をかけていなかった。

何度確認をしてもない。
可能性をいくつか考える。

1つ目。
マリインスキー劇場での荷物チェックで忘れた。

2つ目。
ホステルで盗まれた。

「いつからなかったかなぁ」

正確に覚えていないのが辛い。
まず、ホステルの女の子に落とし物が届いていないか確認する。

が、ない。

こうなると、同室の人を疑ってしまう。
心弱っ。

ロシア語の手紙

冷静になって、マリインスキー劇場に確認にいこうと思った。

だけれどここはロシア。

ロシア語でなくしたものがあることを伝える必要があった。
ロシア語で挨拶や注文はできても、これはちょっとレベル高すぎ。

機転を効かせて、ホステルの女の子に手紙を書いてもらった。
彼女は、紛失物の特徴などをきいてくれて一生懸命書いてくれた。

「ここはロシア。見つかっても現金がなくなっているかもしれないわ」

そう念を押されて、うわの空でマリインスキー劇場へ向かった。

マリインスキー劇場のガードマン

建物にはいると、スーツを着た細身だがダンディーなガードマンがいた。

彼に手紙を見せる。

「事務室に行くんだ」

そんなことを言われて、恐る恐る部屋に入る。
女性がいたので、また手紙を見せた。
すると辺りを探し始めた。

1つの箱を覗いて、電話をし始める。

「ダメか…」

と思った矢先、奥の部屋の引き出しからでてきましたよ、黒いポーチが!
(後で確認して)お金は全額入っていた。

信じられないことが起こった!

素晴らしい手紙

最初に、案内をしてくれたガードマンの人はいう。

「この手紙は本当に素晴らしかった。これがなかったら君を案内できなかっただろう。よければこの手紙を譲ってくれないだろうか」

そういうので、手紙の内容を写真にだけ撮って、彼に渡した。
見つけてくれた人にお礼がいいたかったけれど、誰が見つけたかはわからない。

「誰かわかったら電話させようか?」

そう行ってもらったけれど、ロシア語でお礼を伝えきる自信もなかった。

「ロシア語ができない私の代わりにお礼を伝えておいてください」

最後に、ガードマンが背中を、ポンポン、としてくれたのがすごく嬉しかった。
やさしい。

ここ、伝統あるマリインスキー劇場で働く人たちの格の高さを感じた。

素晴らしい手紙
素晴らしい手紙
返ってきた現金をいれていた黒いポーチ
返ってきた現金をいれていた黒いポーチ
安心したらお腹すいた
安心したらお腹すいた
今日のスタローバヤ
今日のスタローバヤ

お礼にバラの花束を

さて、一番の功労者であるホステルの女の子にはどんなお礼にしよう。

シンプルにチップとしてお金、とも考えた。
けれど、ロシアの女性は花をもらうと喜ぶということで、花を贈ることに決定。

スマホで調べると、奇数本数贈るのがいい、ということ。

小雨が降る中、ちょうど路上でおばちゃんがバラの花を売ってた。
それで5本を400ルーブル(当時約800円)で購入。

ホステルに戻って無事に現金が戻ったことを女の子に伝えて、花をプレゼント。
予想よりも喜んでくれたみたいでよかった。

写真を撮る余裕が復活
写真を撮る余裕が復活
小雨が降ってきた
小雨が降ってきた
贈ったバラの花束
贈ったバラの花束

ロシアから先の予定

部屋に戻って、お金の分散の配分を調整。
これからのルートについてもう一回考える。
どうも1週間に使えるSIMの容量を使い切ったようで、ホステルのWi-Fiに頼る。

北欧にいくとホステルが1泊4000円くらいか。高い。

グナーたちに会いにオスロへ向かう方法もある。
そうすると相手の都合もあるしなぁ、と迷う。

また、8月中旬のポーランドでの予定まで時間がある。
贅沢だけれど、それまで時間を潰したい

目的がない、といわれればそれまでだけどね。

あと、観光シーズンに観光地を回るのもいささか移動の足かせになっている。
ネットの使える国は、情報を得られやすくてまだいい。

けれど、アフリカや中東、アジア、南米などなど頭かかえることがある。
本当、ネットがなかった昔の旅人、すごすぎる。

ノルウェーでグナーたちに会えれば行き、だめなら船でフィンランドのヘルシンキからすぐにエストニアのタリンへ行く方向でいく。

オスロからは飛行機でタリンへ行けそう。
スカイスキャナーで、17800円ならなんとか払えそう。

コペンハーゲンのあるデンマークもすこぶる物価が高いから、先に押さえておきたい。
そのあとバルト三国にいくならそれもありだ。

グナーにメッセージをしようと思うが、はたして伝わるだろうか。

明日の13日は、自分の誕生日。
何しようかな。

安いウォッカはイマイチ?

昨日買っておいたウォッカを飲む。
開け方が独特で、押し込んでひねって栓を開ける。

そういう仕組でないと、横にしたら漏れるっぽい。
ちなみに味はイマイチ。安物を買いすぎた。

いや、ウォッカってこんなもんなのかな。

夕飯は超シンプル
夕飯は超シンプル

補足

手紙の内容

日本に戻ったあと、旅の先輩、の友人にロシア語がわかる人がいたので翻訳してもらいました。

内容は、思ったよりもシンプル。
でも要点は抑えている。

あれこれいうよりも伝わるもんですね。

すいません、私は昨日自分のお財布をなくしました。
それは黒色で、中くらいのサイズです。
劇場には13:00にいました。 助けてください。
情報のためにここにかけてください。
baby lemonade 89650067561

旅日記を応援してもいい方へ

最後まで読んでくれてありがとうございます。嬉しいです。
このブログは、広告料で維持しています。

普段のオンラインでの買い物を、下のリンクをクリックしてから買っていただくだけでOK。
私のモチベ維持にもつながるので、可能な範囲でよろしくお願いします。