こんにちは、mickです。
VPNは見たことあるけどShadowsocksって何?
Shadowsocksは安全?
こんな疑問に答えます。
海外を放浪中、インターネットを使うことにはほとんど困りません。
宿にはWi-Fi付いているし、プリペイドSIMカードを買えばどこでもネットができます。
その代わり、セキュリティに関しては常に心配でした。
そこで役立つのがVPN。
VPNを使うとインターネットの通信を他の人にわからないように暗号化してネットすることができます。
ところがVPNも対策されて利用できないケースがあります。その代替手段がShadowsocksです。
中国当局のネット検問回避に生まれたShadowsocks
Shadowsocksは、中国在住のハンドルネームClowwindyが開発したオープンソースソフトウェアです。
Shadowsocks(シャドーソックス)はSocks5プロキシに基づく暗号化通信を可能とするオープンソースソフトウェア。Apacheライセンス、GPL及びMITライセンスなどによって公開されている多数のソフトウェアにより構成されている。
Wikipedia「Shadowsocks」
細かくいうとVPNとは別のやり方、プロキシという仕組みを使ったやり方ですね。
なぜわざわざShadowsocksのような技術が生まれたか。
中国では政府によってインターネットの利用が監視されているからです。
中国ではLINEが利用できない
中国は当局による国内外のインターネット利用を厳しく取り締まっています。
メジャーなところでは、次のようなサービスが使えません。
- Gmail
- LINE
- YouTube
- etc…
日本に住んでいるだけでは信じられないかもしれませんが、本当です。
Shadowsocksは、中国国外のサービスやコンテンツ(日本のアニメは中国でも人気)を利用するために、開発されたとされています。
友人から「中国に渡るとLINEやFacebookが使えなくて連絡がとれず困る」というのはよく聞くはなし。
私は、まだ中国でインターネットを使うようなケースに出会ってなく、どこまで厳しいのか実際に体験はできていません。
多くのVPN事業者も採用するShadowsocks
中国の厳しいインターネット検問を突破するほどしっかりと暗号化した通信ができることから、安全に使えると人気が高まりました。
特に中国での利用を意識したVPN事業者を中心に、Shadowsocksを採用しています。
またGoogleが出資しているJigsawという会社のOutline VPNもShadowsocksを採用しているひとつです。
ある程度対策されてきている
残念ながらすでに中国当局は対策に動いています。
2015年8月22日、中国政府にShadowsocksの著者・ClowwindyがGitHubからこのプロジェクトを削除させられた
Wikipedia「Shadowsocks」
Twitterなどネットで調べると、中国国内でShadowsocksが使えたり、使えなかったりと情報が飛び交っています。
Shadowsocksを使う理由
中国は強力なインターネットの検問があるので特殊すぎ。
では中国に用事がない人がShadowsocksを使うケースというのはあるか。
あります。
Shadowsocksがインターネットの通信を暗号化していることがポイント。
そしてVPN対策をしているネットサービスが増えていることがポイント。
VPNが利用できないときの代替手段になる
これがShadowsocksを使う一番の理由になってきます。
AmazonもPrime Videoは国内で使うこと前提。
AmazonやNetflixなど大手サービス会社は、VPNを使って海外から利用されると困る、とVPN対策をしています。
つまりVPNを使っていると動画をみることができません。
またネットワーク環境によってはVPNを利用できないようにしているケースがあります。
通信が暗号化されているので、セキュリティ管理者としては困りもの。
セキュリティ管理者がやっているウイルスチェックやマルウェアチェックをVPNが回避してしまう可能性が高くなるからです。
このようにVPNを使うと利用できないサービスがあることを回避するためにShadowsocksが使えます。
Shadowsocksが使えるVPN事業者
Shadowsocksが使える国産のVPN事業者はこちら。
(価格情報は、2020/09/18調べ)
- かべネコVPN
- 月餅VPN
- セカイVPN
Shadowsocksが使える海外産のVPN事業者はこちら。
(価格情報は、2020/09/18調べ)
- Surshark
- UCSS
かべネコ
2週間の無償プランと最新技術Trojan-GFW通信が使える国産のVPN事業者です。
利用者からのコメントは、中国からの利用者が多く見られます。
1か月プランで月額880円
3か月プランで月額780円
6か月プランで月額580円
12か月プランで月額480円
(税込)
Mac、Windows、iOS、Androidで使えます。
月餅VPN
1週間の無償プランをもつ中国での利用を想定したVPN事業です。
中国での利用を想定しているところが特徴。
1か月プランで月額1000円
3か月プランで月額900円
6か月プランで月額850円
まるとくプランで実質月額750円
(税抜)
Mac、Windows、iOS、Androidで使えます。
セカイVPN
最大2か月の無料体験が付いているて国産代表のVPN事業者です。
国産のVPNを使うならここになると思います。
1か月プランのみ月額1100円
(税込)
Mac、Windows、iOS、Androidで使えます。
急成長中のSurfshark
ノーログポリシーを掲げる新参のVPN事業者です。
新参と言っても63か国1700以上のサーバーを保有しています。
利用可能な端末数が無制限という特徴があります。
弱点はまだまだ無名なため、情報が少ないことです。
私がいま使っているVPN事業者でもあります。
サポートのレスポンスは、24時間以内に来てます。
日本語サポートもOK(相手が翻訳機を使っている様子)。
6か月間プランで月額679円
1年プランで月額1355円
2年プランで月額259円(81%OFFクーポン適用)
Mac、Windows、Linux、iOS、Androidで使えます。
中国での利用に特化したUCSS
韓国に会社を置くUCSSは、中国での利用に特化したVPN事業者。
そしてShadowsocksを専用で提供しています。
中国での利用を前提とするなら、候補の上位にあがってきます。
3か月プランで36ドル(月額計算で12ドル)
1年プランで108ドル(月額計算で9ドル)
Mac、Windows、iOS、Androidで使えます。
まとめ。安全性についてはさらに調査中
Shadowsocksとその利用する理由を紹介しました。
VPN事業者が提供するShadowsocksは、VPN事業者が提供する秘匿性と合わさって、安全性が高いという記事があります。
一方でShadowsocksは、VPNと違った手段が使われているため、秘匿性に欠けて安全性に疑問があるという記事をみることがあります。
私は、前者の方がピンとくるのですが、確証がない面もあります。
また使っている間にわかったら追記していきたいです。
初稿 2020/09/18