個人事業者は特に知っておくべきGmailアドレスの見方

個人事業者は特に知っておくべきGmailアドレスの見方 IT LIFE

こんにちは、mickです。

プログラマ系SEとしてIT企業に11年勤務経験あり。

個人で事業者をしている人は、メールアドレスの名前を見てしまって個人を特定しようとしてないでしょうか。
しかしそうすることは、今日あまりお勧めしません。

メールアドレスの名前で個人を特定する時代が終わっているからです。

Webサービスで行うメールアドレスによる本人確認。
これはメールアドレスの名前は考慮していません。
メールが届くか否かが本人確認の基準です。

それでもメールアドレスの名前から個人を確認したい場合、特に知っておくべきGmailアドレスの見方があります。

それは、プラス「+」記号の付いたGmailアドレスです。

メールアドレスが個人情報になるケースは限られている

最初に伝えておきたいことがあります。

すべてのメールアドレスが個人情報というわけではありません。

メールアドレス=個人情報

と反応する人がいますが、個人情報の決まり事からすれば違います

メールアドレスから団体や氏名がわかる、類推できないときは、そのメールアドレスは個人情報にあたりません。

だからすべてのメールアドレスについて個人情報と騒ぐのは、少し恥ずかしいことだと思います。

メールアドレスで個人を特定する時代は終わっている

メールアドレスは、Webサービスを利用するときには必須。
また同時にIDとしても利用されることがあります。

これはいままでのWebサービスの名残りで、メールアドレスで個人を特定していたんです。

ただこのようにメールアドレスで個人を特定する時代は終わったと思います。
その証拠が次の仕組みの普及です。

2段階認証

特に電話番号を使って通話やSMS(ショートメッセージサービス)で本人確認をしているはずです。

他に上げるなら、ワンタイムパスワードを使うこともあります。
あとは、記号表の記載してあるセキュリティカードを使うとか。

身近なサービスなら、LINE、メルカリ、Uber、などは電話番号が必須ですよね。

AmazonやApple、Facebookもセキュリティレベルを上げるために電話番号を登録しておくよう促してきます。

実際に使ってみると、電話番号を登録して2段階認証をすると安心感が違います。

そもそも情報を扱う技術の進歩が早すぎなんです。
ITは必要に迫れて使うけど、そこまで詳しくない人。
こんな人は一度、自分の知っていることを疑った方がいいです。

私はいつも、自分が知っていることが「今も正しいか」と疑うようにしています。
例えば上のメールアドレスと個人情報のこと。今後の法改正で変更にならないとは限りません。

送信元がGmailのアドレスで知っておくべきこと

送信元がGmailのアドレスだった場合、知っておいて欲しいことがあります。
特に自分自身でメールアドレスを確認する(確認してしまう)人。

プラス記号「+」の付いたメールアドレス

例えばこんなメールアドレス

oneuro+google@gmail.com

これは、Gmailが持っている独自の機能を利用していることを意味します。
そしてこう解釈してください。

プラス記号「+」から後ろは無意味な文字の並び

これ例え団体の名前や個人の名前であってもです。

上の例でいえば「+google」の部分にあたります。

厳密にいうと、このメールアドレスを使う人からすれば意味を付けているでしょう。
例えば、「googleに関するサービスで使っているメールアドレス」という具合にです。

それでもなぜプラス記号「+」から後ろは無意味というのでしょうか。

プラス記号「+」から後ろは無意味なワケ

Gmailアドレスのプラス記号「+」の後ろが無意味なワケ。

Gmailのアカウント名は変わっていない

Gmailアドレスのプラス記号「+」にどんな名前がつけられても、Gmailのアカウント名はかわりません。

例えば上の「oneuro+google@gmail.com」を例に挙げます。

Gmailのアカウント名は「oneuro@gmail.com」

だから、仮に組織の名前や自分の名前がプラス記号「+」の後ろについていた場合、Gmailのアカウントに使われた、と騒ぐ必要はありません。

このときあなたの団体名や名前はGmailのアカウント名に使われてません

なぜこんなことが起こるのか。それはGmailの仕組みにあります。

このGmailの仕組みは、「別名」とか「エイリアス」とかいわれます。
このあたりは前記事に書いたことがあります。

まとめ。

どうしてもメールアドレスだけで個人を識別したいのなら、Gmailアドレスの「別名」「エイリアス」のことは、ぜひ知っておいてください。

規模が大きくなったり、こなれてくると、メールアドレス周りは自動化するので、メールアドレスそのものは確認することが減る、もしくは無くなると思います。

特に個人で事業をやられている方でメールアドレスを自分で確認しちゃう人。

私はGmailのアドレスにプラス記号「+」を付けて、問い合わせが来たのは個人で事業をしている方だけです。

企業といった組織の規模が大きいところからは来ていません。

それだけいまはメールアドレスの名前にはあまり信用性がないということ。
Webサービスでメールアドレスを使って本人確認をするとき、メールアドレスの名前までは確認しません、確認されませんよね。

もしメールアドレスから個人を特定したい場合は、メールアドレスについて知っておくか、問い合わせる前にメールアドレスの仕組みを調べた方がいいでしょう。

プラス記号「+」を利用している側から見たら、相手のITリテラシーについて疑います。

以上、みなさまの助けなれば幸いです。

初稿 2020/08/16