災害ボランティアに参加する方法【2020年度】

災害ボランティアに参加する方法【2020年度】 LIFE STYLE

こんにちは、mickです。

心理学教室のボランティアやカンボジアでのボランティア活動をした経験があります。

海外ではボランティアに参加することの認知度は非常に高いと思います。
日本でも東日本大震災以降、徐々に認知度が上がってきたんじゃないでしょうか。
テレビやネットニュースでも取り上げられています。

自分もボランティアに興味があるけれど何をどうすればいいのかわからない

そんな人に向けて今回、私が日田市の天瀬のボランティアに参加したことを元に参加と現地での活動を紹介します。
(2020年7月12日(日)から設置された「日田市災害ボランティアセンター」にて)

準備編

自治体の災害ボランティアセンターを探す

まずは自治体の災害ボランティアセンターを探します。

私が参加したのは「日田市災害ボランティアセンター」です。

探し方は、3つあると思います。

  1. 被災地の所属する都道府県のホームページからたどる
  2. Googleの検索で「[被災地] ボランティアセンター」として探す
  3. SNSで流れてきた情報からたどる

このどれかで見つかると思います。

私の場合は、友人が先に参加してそのことをFacebookで投稿したためにたどりつきました。つまり3番目の方法だったわけです。

自発的に探すなら、1番目の方法が早いと思います。

自治体のトップですから。

⇒ 【災害ボランティア】令和2年7月豪雨にかかる災害ボランティアの募集について(大分県公式サイト)

ボランティア保険に入る

災害ボランティアセンターを見つけたら、次は社会福祉法人 全国社会福祉協議会主催のボランティア保険に加入します。

災害ボランティアセンター側から、加入が求められるはずです。

万が一のとき自身の責任を果たすためにも必ず加入しましょう

年度単位で加入し、金額は以下のようになっています。

基本プラン:350円

天災・地震補償プラン:500円

私は豪雨災害の被災地へ向かうという理由のため、基本プランで加入しています。

⇒ 約款はこちらから(社会福祉法人 全国社会福祉協議会の公式サイト

1度保険に加入すると有効期限は年度末まで

通常は、各自治体の社会福祉協議会の窓口から加入手続きをします。

例外としては、災害時には特例でWEBによるボランティア活動保険の加入ができます。

ボランティアをサポートする制度があるか探す

ボランティアをサポートしてくれる制度があるかどうかを探します。

多くの場合は、災害ボランティアセンターが情報を出してくれています。

日田市の豪雨災害におけるボランティア参加者には、NEXCOが災害ボランティア車両の高速道路の無料措置をしてサポートしてくれます。

⇒ 災害ボランティア車両の高速道路の無料措置について(NEXCO公式サイト)

ボランティア参加者の負担が減り、ボランティア活動そのものに専念できるため、制度がある場合は利用した方がいいと思います。

ボランティア活動のための道具をそろえる

災害ボランティア活動の主な作業は、屋内に入ってしまった泥だしと荷物の移動になります。

水害ボランティア作業マニュアル」によると以下のような装備が望ましいとしています。

中でも特に必要だと思ったのはこちら

  • 帽子orヘルメット(頭を守る)
  • タオル(汗を拭いたり怪我したときの応急処置に)
  • 厚手長めのゴム手袋(怪我防止)
  • 水筒(水分補給は必須)
  • 長くつ(足場は泥や砂だらけ)
  • 長ズボン・長袖(怪我防止)
  • 防塵マスク(ホコリやチリが多いため)
  • ウェストポーチ(貴重品は身につけておくと安心)

プラスアルファあると便利なのはこちら

  • ヘッドライト(暗いところの作業に)
  • 腕時計(両手がふさがっていても時間を確認できる)
  • レジャーシート(休憩時に大活躍)

スコップなどの作業道具は、持ってなくても現地で借りられると思います。

日田市災害ボランティアセンターでは借りることができました。大丈夫です。

事前登録かスマホアプリ「災ボラQR」の事前インストール

災害ボランティアセンターによっては、事前登録やスマホアプリ「災ボラQR」の事前インストールを求めています。

災ボラQR

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受付時間の短縮やあらかじめにボランティアの人数を把握するためでしょう。

私が参加した日で200人ちょっと。Facebookの通知を見ていると毎日100人ほどボランティアに来ていることがわかります。

また、ボランティアの人数が多いと受け入れ拒否もあります。
事前登録がある場合は、必ずしたほうがよいと思います。

現地編

現地へいく

自身で利用可能な方法で現地へ向かいます。災害の状況によっては、鉄道やバスも止まっているかもしれません。

可能ならば、自家用車かレンタカーで向かうといいと思います

現地には、災害ボランティアセンターが駐車場を用意してくれているでしょう。

現地での行動

災害ボランティアセンターでは、きちんとシステム化されている印象です。

おかげでボランティアする側としてはやりやすかったですね。

次に大まかな現地での流れを紹介します。
(日田市災害ボランティアセンターでの例)

  1. 受け付け
  2. オリエンテーション
  3. マッチング(チーム決め)
  4. 道具の受け取り
  5. ボランティア依頼主と作業場とその内容の確認
  6. 作業
  7. 後始末(消毒と道具の返却、作業報告)

受け付け

現地に着いたら受付をします。
新型感染症対策のため、手の消毒と検温が行われました。

その中で、ボランティア保険の加入の確認、簡単な問診、ネームシール発行を行います。

オリエンテーション

受け付けが終わったら次はオリエンテーションです。
つまり、諸注意ですね。

ボランティアの主な作業内容、心構え、トイレの場所、怪我をしたとき、などの説明を行います。

マッチング(チーム決め)

ボランティアについて説明を受けたら、マッチングを行います。

マッチングとは、ボランティアに来てくれた人を、人手を必要としている人のところへ割り当てる作業のことです。

自ずとこれによってチームが決まります。
チームが決まったら役を割り当てます。

  • リーダー(まとめ役)
  • サブリーダー(人数が多いときのリーダーの補佐)
  • タイムキーパー(作業は交代制のため)

道具の受け取り

チームと作業場が決まったら、道具を受け取って、現地へ移動します。

場所とタイミングによって、徒歩か車かが決まるようです。

ボランティア依頼主と作業場とその内容の確認

現地についたら、リーダーを中心にボランティアの依頼主から作業場とその内容を確認します。

作業

準備ができたら作業を開始します。

チーム内を2つに分けて、10分ごとの交代制で作業

交代制にするのは、事故や怪我を防ぐためだそうです。

私のときは、チームが16人だったので、8人ずつにわかれて活動をしました。

作業内容は、露天風呂にたまった泥や砂を片付けることでした。

後始末(消毒と道具の返却、作業報告)

作業が終わったら、まずはボランティアの依頼主に報告をします。
そして道具をまとめて、ボランティアセンターへ戻ります。

ボランティアセンターに戻ったら、長靴を洗う、手を洗う、うがいをする、という消毒を行います。

道具を返却し、チームのリーダーが作業の報告をボランティアセンターへ行って終了、解散です。

気になる点

このようにボランティアの流れは、システム化されています。
ボランティア参加者は、迷うことは非常に少ないと思います。

ただ、気になる点がないわけでもありません。

現場での指示が曖昧

現場での指示は、(おそらくは)被災された方になると思います。
これは、被災された方しか元の姿(被災前の姿)を知らないからです。

しかし、被災された方は否応なしにそのような立場になったわけです。
自覚して欲しい、という方が難しいと思うし、これは完全にボランティア側の都合だと思います。

もし可能ならこれだけーー

被災前の写真か映像があると助かる

これがあればもっと動きやすいかと。
そうすると自分がどこに向かって作業しているかというゴールが見えますから。

実際に災害ボランティアに参加してそう思いました。

まとめ。お互い様の気持ち

ボランティアをやるときに気をつけているのは気持ちの面でした。

ボランティアをやってやっている

こんな気持ちならやらない方がいいと思います。
間違いなくトラブルになるでしょう。

自分も助けられるとしたら、嫌です。
助けなんかいらないから帰ってくれって思います。

逆に自分が被災したときに気をつけたい気持ちもあります。

被災したんだから助けてもらって当然

これも怖いです。

こういう気持ちの人は、ちょっと助けたくなくなってしまいます。

両者に共通すること、なんだと思いますか。

当たり前という気持ちになって、感謝がない

感謝がないというのは、小さな子どもの心理に近いです。
小さな子どもはいいんです、親など大人に助けてもらう必要がある立場なので。

大人になってからも、このままだとちょっとかっこ悪いと思います。

ボランティアをする側は、ボランティアをやらせてもらっている立場だと思います。
被災側は、助けてもらっている立場だと思います。

どちらの立場になっても、感謝する気持ちは忘れたくないと思います。

お互い様です。

初稿 2020/07/20