11年務めていた会社をやめて35歳から始めた旅の記録
2017年5月出発した旅のことを、記憶と記録を頼りにつづってみようと始めました。
書き方などはだんだん良くなるはず(笑)なので、見守っていただけると嬉しいです。
※途中、記憶違いや文章の構成的にフィクションが入るかもしれません。ご容赦ください。
巡った順序 → 日本 → (韓国) → ロシア → フィンランド → スウェーデン → デンマーク → ノルウェー → エストニア → ラトビア → リトアニア → ベラルーシ → ウクライナ → ポーランド → ドイツ → チェコ → オーストリア → スロバキア → ハンガリー → ルーマニア → モルドバ → (沿ドニエストル共和国) → モルドバ → 続く…
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こんにちは、mickです。
ついにフィンランドへ入国。
夜行バスで早朝着にも関わらず、よくまあ遅くまで動いたと思う。
夜まで明るい白夜の地域怖い(笑
北欧にきて早速めっちゃお金使った気がする。
1日に100ユーロ近くいったんじゃないかな。ホステルも高いし。
この日は、日本人のご夫婦と学会の仕事できていた人とで会う。
自分がいかに人恋しがっていたのかがわかった。
また、これからの旅で役立つコミュニケーション方法を学んだ。
人との出会いってマジでタイミングあるなって実感した日でした。
日付:2017年6月16日(金)ムーミンの生まれた国
日付:2017年6月16日(金)
地域:LUX Express車内、ヘルシンキ
天候:晴れ
国境審査
バス車内の明かりがついて、アナウンスが聞こえる。
どうやら国境に近づいたみたいだ。
ロシア語なんで何を言っているかはさっぱり。
ただこの単語はわかる「パスパールト(パスポート)」。
つまりパスポートを用意しろってのはわかる。
バスが停車して、国境警備の男性が入ってきて、みなパスポートを開いて見せ始めた。
自分も慌てて、写真のあるページを開いて見せる。
男性は、どこか笑顔を含んだうなずきで、次の人の方へ。
あれ、まさかこれで終わり?
というわけはなく、ロシアからの出国審査へ。このとき2:50頃。
バスを降りて、審査に並ぶ。
自分の番がきて緊張の瞬間。
が、入国時と同じように何事もなく終わった。提出するものもなくて拍子抜け。
バスに戻って、今度はフィンランドへの入国審査へ向かう。
時刻は3:20頃のことだった。
そして3:30には始まった入国審査。
今度はいくつか質問をされる。
「英語は話せるのか?」
「目的地は?」
「フィンランドの次はどこへ向かうのか?」
すべて目を見て回答。
【バチンッ!】
スタンプをもらっておわり。
これで晴れて北欧1か国目のフィンランドへ入国。バンザーイ(/・ω・)/
バスの窓から狐が見えた。
フィンランドへの入国を歓迎してくれていると思った。
後ろのシートで聞こえるロシア語。
「あれはなに?」
「キツネ(リーサ)だよ」
そんな会話の何気なさも美しく感じた。
国境を越えて、外の景色が変わった。
作りがロシア的から西欧的に。
家々は四角いコンクリートや木造の建物から、細長くて三角屋根のかわいい建物へ。
ロシアでは丸太造りも目立ったからかなり違う印象。
ヘルシンキに着いたときのことを考えて、一眠りすることに。
予定では7時着となっていたのだけれど、6時には到着してしまった。
もう少し寝たかったのに。
早朝で準備できること
駅にコインロッカーがあることだけは調べておいた。
バスターミナルがあるKamppiで朝ごはん。
6.9ユーロとさっそく物価の高さを見せつけられる。
店の子に、
「あの人、Thank youしかいえないのかな」
的な会話が聞こえたので、フィンランド語のありがとう「キートス」くらいはと調べておく。
ここにはWi-Fiがあったから。
ここでSIMカードの入手やヘルシンキの観光について調べ、さらに日記を書いてみる。
2時間ほどして、行動開始。
SIMカードは、Kioskで赤が目印のDNAを購入。Kioskのお姉さんのオススメ。
SIMカードの包装にシールで7ユーロ、支払いは7.9ユーロ。
「あれ、値段違くない?」
「ああ。これSIMカードが0.9ユーロ、デポジットが7ユーロなの。」
納得。
外に出るととても天気が良くて気持ちがいい。
まずは駅のコインロッカーへ向かう。
ホステルが遠いのと、チェックインまで時間があるためだ。
コインロッカーは、始め4ユーロサイズにしたかったけれど、だめで次のサイズの6ユーロになった。
ロッカーの鍵が独特。(西欧の)昔の鍵みたい。
なお、トイレは有料。
SIMカードをスマホにセットしてから、最初の観光地、スオメンリンナへ行くことにした。
フィンランドのスオメンリンナの要塞
スオメンリンナは、海上にある要塞。
行くには、船で行く必要がある。
船着き場で日本人らしき男女を見かける。このときはあいさつ程度の関わり。
JT-LINEというカモメのマークの船に乗る。
チケットは、往復で7ユーロで12時間有効。
9:45に出港。他にもヨーロッパ系の人たちが乗船している。
天気がよすぎて暑かったが、風はとても冷たかった。
カモメがすごく近くまできた。手を伸ばせが届くほどに。
とても大きな客船が近くに停泊すると、小さな船は大きく揺れる。
たくさんの島々の景色が広がる。
宮城県の松島ほどじゃなかったけど。
大きな島に到着。このとき、目的地に着いたと思って下船した。
さっき挨拶をかわした男女も降りてた。
人が恋しかったのか、さっき出会った2人が気になる。
船着き場が3か所あるとおもって、次はどこに乗ればいいのか船の人にきくけれどどうも通じない。
話が噛み合ってない感じがする。
降りた島は、自然が豊かで空の青、太陽の白、新緑の緑が眩しい。
そこに鳥どりのさえずりが感動を誘う。
耐えきれずに声をかけた話
たまらずに男女に声をかけた。
お二人はご夫婦で、1週間フィンランドに滞在するという。
仲が良さそうなお二人。旦那さんは自分の友人にどこか似ていた。
ロシアからきた自分のことをそんなにも驚いている様子はなかった。
というのも、旦那さんは昔にバックパッカーでユーレイルパスを使って北欧を周っていた人だった。
ヨーロッパ最北と言われるノールカップ岬にまでいったのだとか。
自分よりも旅慣れているし。
ユーレイルパスの夜行で宿を節約するとか、フェリーの階段で眠ったとか、そんな話をしてくれた。
逆にロシアはどうかという話を聞いてくれて、話ができてよかった。
アウトプットは大事。
明示的に一緒に周るとはお互いにいわなかったが、だいたいの行動はともにすることになった。
出港するときに入れ違った豪華客船は、この旦那さんの姉と両親が来ているっていうタイミングも面白い。
ただ、時間的に会うことができないみたいだった。
そんな豪華客船は、10日間で世界一周するそうだ。
このご夫婦は、空港でフリーWi-Fiをレンタルしていて、ネットが使えていた。
実はいまいるのは、Vallisaariという島。スオメンリンナではなかった。
寄り道にはなったけれど、ご夫婦と知り合えたし、鳥の歌をたくさん聴けたのでよかった。
人と会話することで、見逃した景色はあるだろう。
だけれど、ここで飲んだ水のことは忘れたくはない。
スオメンリンナの要塞に上陸
今度こそスオメンリンナへ行く。
移動の間に、本を借りてエストニアのタリンとフィンランドのトゥルクの情報を得る。
この島でも結局、ご夫婦とまわることになった。
といっても、自分がくっついていった感じだけど。
12:00頃について、離れたのは16:00。かなりの間滞在したことになる。
スオメンリンナにあるいくつかある施設は無料と聞いていが、普通に料金かかるし。
Googleがみせてくれた星の形の場所は、よくわからなかったな。
よく考えれば人にきけばよかったよ。
いまのヘルシンキは、日向は暑く、日陰は寒い。
つまりは風が冷たい。
スオメンリンナは、いくつかの島が連なってできている。すべてを周るととても長い距離に。
どこかで2.5kmとかでてたので、それを往復すると5.0kmで1時間以上の距離になる。
島では、鳥や島の人々が日向ぼっこをしながらピクニックをしていた。
シャンパンやワインを開ける音がこの島の楽しみを奏でていた。
博物館はすべてスルー。
お昼は、島にあったスーパーでパンを買って安く済ませる。
ご夫婦の奥さんが、この島には800人が住んでいると教えてくれる。
それでスーパーがあるのも納得する。
2ユーロのビールを仲良く飲み合っていたご夫婦にほっこり。
ヘルシンキの天候は変わりやすいのか、朝にあんなに晴れていたのに曇り始めた。
気温も下がり始めたと思う。
要塞後の砲台や大砲、武器庫らしきものがあちこちに残っていた。
夕方の船でヘルシンキへ戻り、ご夫婦に別れを告げた。
このとき、日曜にヘルシンキから移動しようと考えていた。
映画のかもめ食堂の舞台へ
夕飯を考えたとき、ふと思い出してかもめ食堂に行くことに。
GoogleMapを使って向かう。
途中、チェコでみたような好きな色と形の教会を見つけ、その前を通り過ぎる。
目的地に近づいたところで、ガイドブックをもった日本人らしき人を見かける。
この人もかもめ食堂に行きそうだと思って、迷わずに着けるのか少し心配に観ていた。
かもめ食堂は、空色をベースに薄い白を使ったオシャレなお店。まさに北欧風。
表に掲載しているメニューをみると、ほとんど10ユーロを軽くこえて、安くはなかった。
誕生日に大したもの食べたないことを言い訳に、コースの38ユーロを注文することを決めて店にはいる。
お店の人は日本の人だった。
さっきの女性は先に入って、奥のテーブルに座っていた。
コースをおまかせで頼んだあと、店員と会話しているのが聞こえたので声をかけてみた。
声をかけたYみさんは、こちらのテーブルに移ってきて、一緒に食事を始めた。
学会の仕事が一通りおわって、残りの日程で観光を楽しんでいるらしい。
以前このかもめ食堂にきたときは、リニューアル前で、まさに「映画:かもめ食堂」にでてくるままだったらしい。
「前のお店の人が素敵だったからまた会いたかった。」
仕事を辞めて旅を始めたことを話したら「おめでとう」と言ってくれた数少ない一人。
旅にでてからは初めて言われたかな。
言語に関する研究をしていてアメリカの大学で教鞭をとっている。
コミュニケーションや生き方のこと、ロッキーの話で盛り上がる。
1時間の滞在で済むはずが、2時間30分くらい過ごすことになった。
コミュニケーションについてはジェスチャーが多くのコミュニケーションの可能性を持っていて、さらにそこに受け手が聴く人なら(コミュニケーションが)成立するとのことだ。
自分がロシアで過ごしたことを話したくだりで、専門用語で「コミュニケーション・ストラテジー」というらしい。
また、ヘルシンキ大聖堂への階段が、フィラデルフィアでロッキーが登る階段ににているとかいいだして、ヘルシンキでロッキーになろう、とかいいだすおちゃめな人。
かもめ食堂をでて、このヘルシンキ大聖堂にいって、俺が階段を駆け上がることになった。
正直、やりたくはなかったけれど、やればなにか変わりそうなんでノリでやったよ。
しかも2回も。2回目は動画に撮った。荷物を置いて、頂上でガッツポーズをとるところまでやった。
やりきった。
知らない2人が応援してくれたし。
一人はケニアからきた男性で、友だちになろう、って。
名前はききとれなかったけれど、薬学をまなんで国のために頑張りたい、そんなことをいってたと思う。
なにかアクションを起こせばまた何かが起こる、まさにそんな証明だった。
ヘルシンキ大聖堂に入る。Yみさんが天井から吊るされた明かりの意味や、正面の宗教画についてきいてきたので、答える。
特に絵画は、「ゴルゴダの丘」での出来事だと話した。
エルミタージュ美術館で音声ガイドをきいて勉強したやつ。
「宗教画にかかわる仕事をしてみればいいのに」と俺の説明にとても感銘を受けてたみたい。
ヘルシンキで大好きで毎日通っているというスープのお店の話してくれたり。
俺の英会話の悩みに真剣に答えてくれたり。
楽しい時間はあっという間に終わる。
連絡先を交換したので、またアメリカはフィラデルフィアでロッキーの本番をって別れた。
あ、一緒にセルフィー撮りそこねた。
- 会話の目的を頭においておくといい。
- そして友だちになりたいと思って話しかければ大丈夫。
- それで真剣に返してくれる人とはなれる。
- そうでない人は友だちに慣れないから次にいけばいい。
- 人はたくさんいるから。
- ネイティブだって会話の2、3割わかってないことがある。
- 会話を続けるうちにわかることだってある。
このひとから短い間でも多くを学ばせてもらったと思う。
また一つ、旅の目的ができた気がした。
長い長い1日の締めに、トラムに乗ってホステルへ向かう。
Yみさんからきいていた無賃乗車の技でホステル近くの停留所へ。
(なお、無賃乗車が見つかったら多額の罰金が発生するので自己責任)
入口のキー入力に手間取る。
男の人が出ようとしていたので待ってたら、手こずる。
終いには内側から開けられて「Figure out」なんていわれた。
ホステルは口コミ通り、スタッフが無愛想。
ベッドにはライトなし。
シャワーとトイレが一緒になっている。
そしてなにより、人多すぎ。
北欧のホステルの洗礼を受けながら眠る。
ベッドは4130番の上の段。下の段には、カンファレンスに来ていた中国の男性だった。
ホステルは「Cheap Sleep Hostel Helsnki」3泊で106.73ユーロなり。
1泊だいたい4000円くらい。マジで高い。
補足
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